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侵入者 (1962年の映画) : ウィキペディア日本語版 | 侵入者 (1962年の映画)[しんにゅうしゃ]
『侵入者』(しんにゅうしゃ、''The Intruder'')は1962年のアメリカ合衆国の社会派映画。アメリカ合衆国南部を舞台に黒人差別問題を描いたチャールズ・ボーモントの小説『''The Intruder''』を、ボーモント自らの脚色で映画化した作品で、ボーモント本人が校長役で出演している。「B級映画の帝王」と呼ばれるロジャー・コーマン監督による唯一の社会派作品で、批評面では高い評価を得たものの、コーマン作品としては珍しく興行的に失敗した作品でもある。英国でのタイトルは『''The Stranger''』、また米国で再上映された際のタイトルには『''I Hate Your Guts!''』や『''Shame''』がある。 日本では劇場未公開だが、DVDが発売されている。 == ストーリー == アメリカ南部のある町に、アダム・クレイマーという男がやって来る。町では人種統合政策により週明けの月曜日から地元の高校に黒人の生徒が10名入学することになっており、そのことに町の人々は不快感を抱きつつも、法律だから仕方ないと諦めていた。アダムは容姿の良さを活かして人々の不満につけ込み、地元の有力者シップマンを味方に付けて集会を開くと、弁舌巧みに人々の心の奥にある黒人に対する不満と憎悪をかき立てる。 町に不穏な空気が高まる中、黒人街の教会が爆破され、黒人牧師が亡くなる事件が起きる。更に、アダムに反発して黒人の味方をした新聞記者トムが、町の人々に激しい暴行を受けて片目を失う大怪我を負う。事態はエスカレートして行き、アダムもコントロールできない状態になる。改めて主導権を握ろうと考えたアダムは、トムの娘エラに接近し、「トムが殺されないため」とそそのかして黒人生徒によるレイプ事件をでっちあげさせる。アダムは自分が率いる形で犯人とされた黒人生徒ジョーイを刑務所に送り込むだけのつもりだったが、人々は黒人生徒をリンチしようとする。 そこにアダムがヒーローになりたがっているだけのただの小物であることに気付いていたサムがエラを連れて現れる。エラはアダムにそそのかされて嘘をついたことを涙ながらに告白する。アダムはエラとサムが嘘をついていると叫ぶが、人々は誰も信じない。アダムの支援者だったシップマンにも見放されたアダムは1人取り残される。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「侵入者 (1962年の映画)」の詳細全文を読む
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